第5回新潟SDGsアワードの募集が12月12日に締め切られ、多種多彩な23件のエントリーがありました。
5人の審査委員により1月17日に審査会が行われ、大賞や経済・社会・環境3部門の優秀賞、奨励賞と、食の新潟国際賞財団特別賞を選出します。また表彰式は2月16日に新潟日報メディアシップ日報ホールで開催します。
応募のあった取り組みはどれも魅力的です。新潟SDGsアワードは表彰するだけでなく、これから同じような活動を考える方々へ多くの参考事例を提供することも意義があると考え、応募者にお伝えの上、審査前の公表に異議のなかった取り組みについて掲載します。(エントリー順)
応募者 | 株式会社新潟タキザワ(新潟市中央区) |
タイトル | 大型3Dプリンターの活用による店舗内装家具のリサイクル事業 |
応募概要 | 新築・改築を問わず商業施設などの建設廃材は、大半が焼却、埋め立てとなりほぼリサイクルができていない。 弊社はリサイクル、アップサイクルを進めるため店舗内装業の長年の経験を生かし、大型3Dプリンターを活用してリサイクル家具の製作をスタートさせた。製作した家具や端材は新しい家具の製作に再利用するので新たなゴミはほぼ出ていない。 |
応募者 | ゆきぐに信用組合(南魚沼市) |
タイトル | ゆきぐにの未来基金 信組ゆきぐに奨学金 |
応募概要 | 住民主導の寄付文化がこの魚沼から発信できたら素晴らしいと考えた。魚沼には米だけじゃなくて志のある人が大勢いて、地域の宝である子供たちを地域で育てようとする文化が根付いている。小さくても魚沼から全国へ波紋を広げることができたらと「夢」を描き、一人親家庭の高校生を支援する返済不要の奨学金制度「ゆきぐにの未来基金」を設立した。 この奨学金は組合員をはじめとする地域内外からの善意の寄付を原資とし、自助、公助を補う「共助」を実現するものとして一人親の家庭に奨学金を支給している。 さらに「親子で忘れられない思い出を作ってほしい」という夢から奨学生を対象とするバスツアーを企画し、郷土愛を育むとともに企業見学や観光名所など地元の良さを実感してもらっている。 |
応募者 | サンフロンティア佐渡(株) たびのホテル佐渡(佐渡市) |
タイトル | ホテルのゴミは世界の資源 |
応募概要 | 目指すは、ホテルから排出されるごみ「0」の世界。リサイクル意識の向上とゴミの分別や寄付に努力。 ・アルミプルタブ回収、使い捨てコンタクトレンズケース回収 ・ペットボトルキャップ回収 ・使用済使い捨てカイロ回収 ・客室のお忘れ物はフードバンク佐渡へ寄付 ・使い古しポリエステル館内着はマテリアルリサイクルしスタッフの制服へ ・お菓子箱や揃いの大きな段ボールや使い古しタオルは、保育園や社会福祉法人様へ SDGs未来都市「佐渡市」の誰もが「私たちにできること」を考えるきっかけに |
応募者 | 山崎醸造株式会社(小千谷市) |
タイトル | 山崎醸造のSDGs ~働きやすさとやりがいを両立した職場にするために。今後の活動について~ |
応募概要 | 山崎醸造は2022年にSDGs宣言を行い「人材」を「人財」として大切にし、異なる背景状況を持つすべての人が働きやすく、やりがいを持てる職場づくりを目指している。 この目標実現の取り組みの一つが社員が主体となって環境改善に取り組む「カエル会議」で、現場に即したより良い職場づくりが進み、令和5年は令和3年と比べ一人当たりの平均残業時間を約39%(約38時間/年)削減しつつ売上110%・利益190%向上させた。 また誰もが家庭と仕事を両立できる環境整備として「男性育休100%宣言」や、仕事と仕事の間に休息を確保して充実した仕事とプライベートタイムとの両立を図り心身の健康を守る「勤務間インターバル宣言」もとりいれた。 さらに女性が一層活躍できるよう倉庫に電動ハンドリフトを導入して今まで男性が行っていた重労働を女性も担えるようにするなどの環境改善を実践している。 |
応募者 | 糸魚川市立能生中学校(糸魚川市) |
タイトル | 地域と協働しながら進めるSNGs,SDGs活動を教育課程に位置付けSNGs,SDGsカリキュラムの見える化の実践 |
応募概要 | 未来の仲間たちに贈る『SNGs』(持続可能な能生中の目標 5項目「先手挨拶」「心地よい反応」「満点学習」「感謝の連鎖」「地域に貢献」)を生徒会活動の目標に定めた。 そしてSNGs、SDGs活動を自身の取組を明確に価値付ける集団づくり・マネジメントを行った。また体験活動等を点ではなく教科横断で教育課程全般を通じた線として学びが深められるカリキュラム・マネジメントを目指した。 ●関連講演会、実際体験…ことばの学校(シンクジアース上田理事)、カードゲーム、ワークショップ(CHANGE FOR THE BLUE) ●ゴール4…深い学びのためのカリキュラムの見える化 ●ゴール7…グリーンカーテン ●ゴール11…小、中、高校と地域が連携した挨拶運動 ●ゴール14…マリンフレンズプロジェクト ●ゴール15…いといがわコットンプロジェクト、花街プロジェクト、花いっぱい運動 ●ゴール17…全取組 |
応募者 | 新発田市立東豊小学校(新発田市) |
タイトル | SDGs~わたしたちの始めの一歩~を目指して。 |
応募概要 | 従来よりエコ環境委員会として「水道の蛇口をしっかり閉める」「つけっぱなしの電気を消す」「児童玄関前の花の水やりをする」等全校で過ごしやすい環境作りをしてきた。 一昨年より、委員会の名称を「SDGs委員会」と改め、全校児童にアルミ缶回収とその意義を呼びかけ、多くのアルミ缶を回収することができた。換金したお金はフードバンクしばたに贈呈、寄付金贈呈式を行った。 この活動は委員会の児童だけでなく職員も含め学校全体での活動として定着してきた。 活動の内容やお金の使い道を周知することで「誰かのために、力になれている」ことが自覚され活動が継続できている。 |
応募者 | 特定非営利活動法人 ウッディ阿賀の会(新潟市北区) |
タイトル | 新潟市中央区 西海岸公園での整備活動 |
応募概要 | 当会は1998年に任意団体として発足、2002年2月にNPO法人として認可された団体。新発田市荒川地内の里山で地拵え(じごしらえ)と植樹活動を行い、2023年4月からは新潟市とWAZA!!アダプト プログラム締結第一号の一員として寺尾中央公園、松浜アカシア公園、西海岸公園での整備を開始した。 活動内容は、冬場の強風と雪で倒れやすいニセアカシアの除伐で、伐木した幹は玉切りして薪ストーブの薪として林外へ搬出し、枝葉はチッパーで粉砕して林内に散布している。 また空いた場所には松苗を植樹、周囲の雑草より背が伸びるまで苗の周囲の草刈りを年に数回行うなど育樹に務めている。 |
応募者 | 特定非営利活動法人 はねうまネットワーク(妙高はねうま複業協同組合)(妙高市) |
タイトル | 場所を居場所に、土地と人をつなげ地域を醸していく |
応募概要 | 人口が減少する妙高市に軸足を置き、地域の魅力を高め、移住希望者を増やすために、受け入れ体制の整備を行っている。 「安定した収入(仕事)」の確保や仕事のマッチングは移住の定着率に大きな影響を与えることから、妙高市内の10事業者に呼びかけ官民共創となる「妙高はねうま複業協同組合」を設立した。 これまでの移住希望者は移住地における仕事選択時のミスマッチを起こしやすく、移住者が仕事に適応できないことが起きており、私生活においても地域コミュニティーにうまく溶け込めないなどの理由から、地域を去ってしまうケースが散見された。そこで移住希望者を組合の正規職員として受け入れ、各職員にあったキャリア形成(教育・仕事マッチング)や私生活で困っていることの相談・解決などの移住者の定着支援を行っている。 また、受け入れ側事業者が通年雇用する企業体力はないが繁忙期のみ人手が必要となることを鑑みて、必要な時期にだけ人を派遣する仕組みを地域内に定着させた。これにより移住希望者は春は農業、夏は林業、秋は酒造り、冬は観光業といった、季節(3ヶ月)毎に異なる就労経験を通して、自分にあった仕事を見つけ出し、職員ごとのキャリア形成も可能としながら、地域の生活習慣・文化に馴染んでいく仕組みをつくり、動かし続けている。 |
応募者 | 新潟県ホンダ会(新潟県内) |
タイトル | クリーキングクエスト、次世代安全講習 |
応募概要 | 自動車を販売する者の責任として安心して運転できる環境整備や若年層への安全教育の充実が必要であると考え、全国初の同一県内他法人による共同の取り組みを行った。 今回は新潟大学の学生100名の参加を得て、クリーンとウォーキングの造語であるクリーキングと命名して大学周辺2kmのゴミ拾いとJAFおよび我々による先進安全装備講習を行った。拾ったゴミの量に応じて評価するというレクリエーション要素も取り入れたことで学生が楽しみながら集めたゴミは119kgにも及んだ。 |
応募者 | 国際ホテル・ブライダル専門学校 Team TOT(新潟市中央区) |
タイトル | 仮装でたのしくゴミ拾い in 古町 Trash or Treat |
応募概要 | 2時間でミニ講座+ゴミ拾い+仮装+街歩きビンゴをする欲張りな内容で、若者に海や陸の大切さを自分事として考えてもらうため学生5人が主体的に考えた企画。 校内120名を対象に同年代に意識アンケートを実施したところ、ゴミ問題に危機感を持つ人が65%いる一方、自らゴミ拾い活動に参加した人はわずか7%だった。そこで学校の多い古町エリアで若者が行動に移すきっかけとなる企画「仮装でたのしくゴミ拾いin古町 TRASH or TREAT」を実施している(実績3回)。 |
応募者 | 聖籠町立亀代小学校(聖籠町) |
タイトル | 地域の海に親しみ、知り、守り、利用する海洋教育の取組 |
応募概要 | 校区に二つの海水浴場、三つの浜を有していることから、全校的な活動、各学年での活動として海の環境を守る意識の醸成や多様な活動を教育課程に位置づけている。 2009年から校区の三つの浜の清掃活動「クリーン作戦」を始め、16年間の継続した取り組みとなっている。この活動を通じて保護者ボランティア、地域ボランティアが参加をし始め、さらには地域の民間企業、そして大学との連携により大学生も趣旨に賛同し、共に地域の海の環境を守る活動となり参加者の幅が広がっている。 また各学年による海洋の取り組みを生活科、総合的な学習の時間を軸に開始してから5年が経つ。地域の方々からは、児童が地域のことを知り地域のために考えたり行動したりすることについて良い評価を得ている。 |
応募者 | 新潟信用金庫(新潟市中央区) |
タイトル | 「こどものみらい古本募金」への取り組み |
応募概要 | 「こどもの未来応援基金」は、NPOなどのこどもの支援団体に寄附を行っている基金。 当金庫は早期に参加を表明し、不要となった書籍を集めて買取業者に送付して換金し、それで得た資金を寄附する取り組みを始めた。2023年5月に第1回、2023年8月に第2回、2024年7月に第3回を行って3回合計で21,279円の寄付をすることができた。 1回目は当金庫の役職員およびその家族の書籍を回収したが、2回目からはSDGsゴール1の「貧困をなくそう」に資する活動としてお客さまや地域の住民にも協力を呼び掛け地域全体に活動を広げた。近隣の小学校の協力も得て寄附金額以上の成果を得た。 なお2回目、3回目では、参加を呼びかけた信金中央金庫が独自の取り組みとして買取業者の査定金額以外に書籍1冊につき50円を加算して寄附を行った。 |
応募者 | 株式会社アレックスプランニング(新潟市秋葉区) |
タイトル | 「SDGsボードゲーム・新潟県版」の制作、出前授業・企業研修への活用 |
応募概要 | 社会課題を解決し、企業を成長させている県内企業の実践事例をもとに「SDGsボードゲーム・新潟県版」を制作した。SDGsの理解だけでなく、協力の大切さや広く深く考える思考力、現場感や課題感を養うことができることから、小学校・中学校・高校・大学の出前授業として活用いただいており、SDGs普及活動に大きく貢献している。 また、「楽しく学ぶSDGs講座」として、企業・団体・自治体のSDGs研修(社員研修等)として数多く採用されており、SDGs推進や企業間連携・新規ビジネス開拓にも寄与している。 |
応募者 | 佐渡市立河崎小学校(佐渡市) |
タイトル | 河崎SDGsプロジェクト |
応募概要 | 総合的な学習において地域に関わる内容を学年ごとに定めているが、前年度の学びが翌年度に生かされていないことから2年間にわたる「SDGs」を軸にした総合的な学習に取り組んだ。 5年生のときには草木染め、エコバッグやしめ縄作りに挑戦。そして放置竹林の課題を知った。 6年生になった児童たちは佐渡の「海岸のゴミ問題」「観光や産業が発展していない問題」「文化のアピールが足りない問題」をSDGsの目標に沿った4つのチームで取り組むことにし、1年間の総合的な学習のテーマを「佐渡の課題を魅力に」に決定した。 各チームは低・中・高学年向けの授業づくりをし、ゲームやクイズを通してSDGsおよび世界の課題、佐渡の課題について教えた。また各課題の外部講師から話を聞いたり、修学旅行で福島県会津若松市の取り組みを調査した。児童達は次第に「佐渡の課題を魅力に変え、それを形にしたい」と考えるようになり、放置竹林問題からは竹箸の製作に、海ゴミ問題からは「ゴミではなく価値を見出したい」と考えアクセサリーを作成した。そして地元の木材工房と協力してウッドローズを作成した。これらの製品の魅力について説明を聞いてもらうのをメインとした販売会を道の駅「あいぽーと佐渡」で開催した。 |
応募者 | 敬和学園大学 大岩ゼミ(新発田市) |
タイトル | こどもがつくる、こどものまち。 |
応募概要 | ドイツのミニ・ミュンヘンを手本とする日本の「こどものまち」と呼ばれる活動を新潟でも行うため、2023年に敬和学園大学教員の大岩彩子が「こころほかほかあたたかい町実行委員会」を立ち上げ、ゼミ活動として企画運営に携わり活動2年目を迎えた。 「こどものまち」は、こどもが仮想のまちの市民となり、働き、まちの通貨を稼ぎ、その給料の中から納税し、手元に残った通貨で遊んだり食べたりできるという仕組みである。大岩ゼミが携わるこどものまちはシティズンシップ教育、即ちこどもたちがこどもの基本権利を学び、権利を使えるようになること、特に社会に参画する権利を知り体験することが目的である。 新潟市の「こころほかほかあたたかい町」は、市内の児童養護施設のこどもたちがこども実行委員会となり、ゼミ生がワークショップのファシリテーションも担った。2023年8月、県立鳥屋野潟公園で行った第1回には約120名、2024年10月にNEXT21と西堀ローサで行った第2回は約300名、さらに2024年12月に「ミニしばた」の名称で新発田市で初開催し、100名のこどもの参加があった。 |
応募者 | 水倉組(新潟市西蒲区) |
タイトル | 地球の子供食堂と宿題Café |
応募概要 | 「社会貢献活動を含む福祉事業を展開したい」という思いからNPO法人Lily&Marry’S様と協力し、新潟市東区役所3階に日本最大規模の子供食堂「地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店」をオープンさせた。 食事は中学3年生まで無料、高校生300円、保護者(付き添いの方のみ)500円で食べることができ、配膳や片付けから食器洗いまで自分たちで行う。使い方は自由で、友達とゲーム、勉強、何もしないのもよしと好きなように楽しく過ごせる場、空間としている。 「誰かとごはんを食べることで子どもの孤立をなくす」「生活の負担を軽減することで子どもの虐待や貧困をなくす」「親の心の余裕が生まれれば子どもも幸せに、心の貧困をなくす」をスローガンに水曜日を除く毎日16:00~20:00まで営業している。半年で利用する子供の登録者数が1000人を超えた。 多くの企業様のご厚意で食材等の寄付をいただき、子供の居場所というだけでなく、子ども同士、親同士、ボランティアの方との繋がりがあることで、子供たちが悩みを一人で抱え込まずに済むといった良い影響に繋がっていることを感じている。 |
応募者 | 新潟県下水道公社(新潟市東区) |
タイトル | 未来に「つながる」下水道 |
応募概要 | 県内7つの下水処理場の維持管理において、電力使用量の削減に取り組み、7つの浄化センターは全て消費量の少ないAランク評価を得ている。 近年では下水汚泥が持つエネルギーポテンシャルが注目され、新潟県では平成26年から新潟浄化センターなど6つの処理場に発電機を設置し、処理の過程で発生するメタンガスを利用して発電を行い、各処理場で使用する電力の20%〜50%を賄っている。 また下水汚泥には資源のリンが豊富に含まれており、新潟浄化センターでも乾燥汚泥肥料を希望者に無料で配布し昨年度は初めて10tを超える出荷ができた。 今年度からは県民、特に未来を担う子供たちにこれらのことを知ってもらえる見学対応などのPRに力を入れている。 |
応募者 | 寄付型書店「めぐる本屋」(新潟市中央区) |
タイトル | 寄付された本がつなぐ、持続可能な学びと本の循環を支える社会 |
応募概要 | 「めぐる本屋」は、本を寄付する人と受け取る人をつなぎ、寄付された本を誰でも自由に持ち帰れる仕組みを提供する「寄付型書店」。本屋が減少する現状に心を痛め、誰もが本に触れられる場を作りたいという思いからこの活動を始めた。 現在、新潟市の西堀ローサ内に常設店舗を構え、地域住民が本を寄付し、自由に受け取る場を提供している。イベント会場でも提供しており、本を通じて人と人がつながるきっかけを作っている。 また「ペイフォワード」(先払い寄付)の考えを取り入れ、本が次の読者へと巡る循環型モデルを実現している。 この取り組みは「誰もが本に触れられる機会を提供」「資源を無駄にせず再利用」「地域の読書文化を守り育てる」といった社会的意義を持っている。 |
応募者 | 新潟大学 smartDESIGN-i(新潟市西区) |
タイトル | 離島過疎地域においての社会課題解決 |
応募概要 | smart DESIGN-iは急激に人口減少が進む新潟県佐渡市において、地域の維持発展が自発的で持続可能となることを目標に企業、団体等と協働し、高校生の居場所づくりや就農などのキャリア教育、賑わい創出、棚田のスマート農業導入を応援する活動を行ってきた。 高校生の居場所づくりでは佐渡市内の空き家の再生や、スパイスカレー・薬草コーラ等を用いたサードプレイス創出を目指して高校生と共に活動した。また高校生に課題解決の手法などを教えることで、継続的に活動を行う基礎を形成することができた。 佐渡市丸山の棚田では、スマート農業技術の導入による農家の負担軽減や減農薬・無農薬栽培という付加価値で高収益化を目指した。栽培したお米は「アルビチア×新大生・佐渡棚田米」と命名してPRし、アルビレックスのスポーツチームの試合会場等で販売した。 高齢化やコロナ禍で中止されていた「紅葉山まつり」の再開には大学生が協力し、この会場でも丸山棚田米の販売を行った。2024年の「紅葉山まつり」は丸山地域外からも出店があり、中止する以前の活気が戻りつつあり自走できる状態となってきた。 さらに教育の機会充実のため島民向けに開設したアルビレックスチアリーダーズダンススクールのハイブリッド形式のレッスンは現在も継続し、また健康教室は毎年参加者が100人近く集まる人気イベントになっている。 |
応募者 | C’s kitchen/rucoto(新潟市東区) |
タイトル | 農福食がつながってつくるおいしい循環プロジェクト「rucoto」 |
応募概要 | 多くの規格外農産物が活用されていない現状、また農家や飲食業の厳しい状況、フードロス、福祉事業所の低工賃、子育てママの働き方など多くの課題に直面し解決の仕組みを作ることを考えた。2018年につくルコト、たべルコト、つながルコト、いきルコト・・「rucoto」(ルコト)プロジェクトをクラウドファンディングで呼び掛け、151名から支援をいただいた。 2022年に「ルコトおいしい循環ラボ」を中央区上所に開設。旬の素材を生かす農産物加工キッチンを作り、福祉事業所と協力して製造量をアップ。コロナ禍でも循環の輪を止めず、新潟産の規格外農産物を年間約25種類、約1500キロ程度を救い県内外に提供していった。 また同施設では一緒に作って一緒に食べる調理実習型こども食堂「こどもげんきごはん塾」を2022年にスタート。キッチンカーもありソーラーパネルと大型ポータブル電源を備え、クリーンな電力を使った出張こどもごはん塾の活動や、災害時の炊き出しなどの支援もできる仕様にしている。 |
参考ページ
第5回新潟SDGsアワード応募要項(募集終了)