一般社団法人地域創生プラットフォームSDGsにいがたが主催する第4回「新潟SDGsアワード」の受賞者が決定しました。大賞には、女性の働きやすい職場づくりに取り組む「皆川製作所」(加茂市)が選ばれました。
表彰式は2月17日に新潟市中央区の新潟日報メディアシップ日報ホールにて行います。大賞、優秀賞、特別賞の受賞者から取り組みを報告してもらい、交流会も開催します。
第4回アワードは、前回と同数の25件の応募があり、審査委員5人による厳正な審査の結果、大賞、優秀賞、奨励賞、食の新潟国際賞財団特別賞に計9件を選出しました。
受賞者と取り組み概要は次の通りです。
第4回新潟SDGsアワード 受賞者
大賞 1件
株式会社皆川製作所 (加茂市) (女性が働く環境の整備) |
皆川製作所は冷暖房機器の部品等の組み立てが主な事業。製造業としては珍しく女性従業員が7割以上を占める。始業時刻を8:20、8:50と2つ設定し、終業時刻は12:00、15:00、16:20、17:20と4つ用意。勤務時間を柔軟にすることで、女性従業員が働きやすくなり、子供の送り迎えや家の用事等、母や妻、嫁としての役割ができるようにしている。また、管理者や品質管理担当への女性の登用を行い、活躍の場を広げている。 |
食の新潟国際賞財団特別賞 1件
新潟県立海洋高等学校 (糸魚川市) (持続可能なサケ増殖事業の展開に向けた取組み) |
サケは地域資源としてなくてはならない重要なものとなっていることから、今後も持続的に資源を確保すべく、省コストな増殖手法として期待されている「発眼卵放流」の実用化に向けた取組みを内水面漁協と連携して実施した。令和3年12月に能生川支流・白鳥川で試験的に約1.2万粒を放流、実用性の高さを確認した。令和4、5年は、今後の実装化に向けて大幅に規模を拡大、コスト削減効果を確認した。2023年度は、最後の一滴をはじめとするサケ資源の有効活用や、持続可能なサケ増殖事業までのこれまでの本校の取組みに対して新潟県環境大賞を受賞した。 |
優秀賞(経済部門) 1件
株式会社ウオロク (新潟市中央区) (ウオロクとお客様が一緒になって行う、新しい環境・社会貢献活動【ハピタベ】) |
「てまえどり」運動の実効性を高める活動(消費・賞味期限が近い商品に「ハピタベシール」を貼付、食品ロスの見える化+地域との連携+企業の市民性=持続可能な環境負荷の低減) シール付き商品の購入者にメリット(①ガチャコース:10枚集めると景品が当たるガチャが引ける ②寄付コース:1枚1円換算で地域の団体に寄付できる) |
優秀賞(社会部門) 2件
カレー屋ふくふく (妙高市) (誰かの居場所、人と繋がれる地域食堂を目指して) |
福祉や生活環境問題に寄与するカレー屋を令和5年6月に開業。①290円の低価格カレー②「げんきチケット」システム=来店者がチケットを購入し店内の壁に貼る、経済的に厳しい方がそのチケットを使用するとカレーが無料で食べられる③従来型の子ども食堂の開催-など多彩な活動を展開。 |
佐渡市立新穂中学校 (佐渡市) (持続可能な社会の創り手を育む「はばたきタイム」の実践) |
総合的な学習の時間(校内名「はばたきタイム」)の在り方を見直し、2020年度から新しいカリキュラムでスタート。どの学年のテーマにもSDGsの視点を取り入れて学習。学年の枠を超えて探究活動のサイクルを回している。専門家、NPO/NGO団体、佐渡市地域おこし協力隊など佐渡島内外の関係団体と連携しながら推進、より良い学習やアクションにつながっている。 |
優秀賞(環境部門) 1件
長岡技術科学大学 物質生物工学分野 野生動物管理工学研究室 (長岡市) (県内外での鳥獣害対策に関する研究と啓発活動) |
野生動物と人間の共存を目的として、鳥獣の生態や正しい鳥獣被害対策に関する啓発活動、人材育成事業を17年にわたり行ってきた。大学では工学技術を使った鳥獣対策の要素技術の開発を行う。またソーシャルベンチャー企業(株)うぃるこを設立し、県内の野生動物の生態調査、保全活動、鳥獣被害対策に関する普及啓発指導を行ってきた。その結果、最大1億円を超えたサル被害を1400万円まで減少させた。 |
奨励賞(経済部門) 該当なし
奨励賞(社会部門) 2件
株式会社鈴木コーヒー (新潟市中央区) (すべてのひとが輝ける一流のコーヒービジネスを DONBASS COFFEE ROASTERS) |
身体、知的、精神障害をはじめとした難病を抱えた方たちが活躍できる福祉型のコーヒー焙煎所兼カフェ「DONBASS COFFEE ROASTERS」(ドンバスコーヒーロースターズ)を社会福祉法人とよさか福祉会と協業で開店。「日本で一番稼げる・還元できるB型就労施設」を構築し、地域に愛されるお店作りを目指している。 |
日本精機株式会社 (長岡市) (地元の健康食材を社員食堂メニューに! 社員・家族の健康&地域の活性化へ) |
「社員食堂における『SDGs・健康経営メニュー』開発、提供」に2023年度取り組んだ。毎月「SDGs・健康経営メニュー」を社員食堂で提供。SDGsにつながる食材(代替肉や魚)を製品化した県内企業や、地元の長岡農業高校や食生活改善推進委員と共に社員食堂メニューを開発した。 |
奨励賞(環境部門) 1件
糸魚川市立能生中学校×株式会社アオ (糸魚川市) (全校生徒でオーガニックコットンの栽培を通して進めるSDGs活動) |
地元企業(株式会社アオ)が進める『いといがわコットンプロジェクト』の趣旨に賛同し、全校の生活班で綿花の栽培、収穫を行った。またイメージキャラクターを作ったり、生徒が地域貢献活動やワークショップに積極的に参加し、HPで広く地域に発信したりした。 |
※各賞の説明は「募集要項」をご覧ください こちら
表彰式・取り組み報告は一般の方も出席できます(要事前申込)
受賞者の皆さんの素晴らしい取り組みを聴講し、今後の活動の参考にしませんか。
後半には交流会も行います。会員はもちろん一般の方も参加できます。(要事前申込)
・日 時:2024年2月17日(土)午後1時30分~5時
・会 場:新潟日報メディアシップ日報ホール(新潟市万代3-1-1)
・参加費:無料
参加希望の方は会員、一般とも2月2日までにSDGsにいがたへメールでお申し込みください。こちら