SDGsにいがたの「森林資源を通して持続可能なビジネスを描く分科会」が発足し、9月30日に第1回が開催されました。2022年2月までに全6回の会合を開き、新潟県の豊かな森林資源を守り育て、未来に受け継ぐことができる循環型のビジネスを考えていきます。
分科会は株式会社ナレッジライフ、株式会社ビジネスコンサルタント、新潟日報社が事務局を務め、SDGsにいがた会員以外の参加も募りました。初回は新潟日報メディアシップで開催され、10社・団体の約20人が参加しました。
講師を務めたビジネスコンサルタント・フェローコンサルタントの笠井崇さんは「木材需要は高まっているが、国産木材の利用は進んでいない。背景には担い手不足、機械化が難しいことによる低い生産性、国の振興策が不十分なことなどが挙げられる。豊かな森林資源が活用し切れていない」と指摘しました。
また森林資源の持続的な開発には間伐などの適切な資源管理が不可欠であるとし、北海道下川町の事例などを紹介しました。
下川町は循環型森林経営を町づくりに取り入れ、バイオマス発電やゼロエミッション木材加工などに力を入れています。また若い人材が入りやすい環境を整えた結果、高齢化率が大幅に減少したそうです。(詳しくはビジネスコンサルタント社のウェブサイト「Good Business Good People」をご覧ください こちらをクリック)
分科会初回ということもあり、参加者は自己紹介をし、グループに分かれて自由に意見交換しました。参加企業は印刷会社や自治体、建設会社、金融機関など多彩で、笠井さんは「ある意味、森林資源管理の素人ではあるが、何らかの形で恩恵を受けている方々だと思う。みなさんの経験を生かしながら進めていきたい。新潟モデルの循環型ビジネスを模索し提言をまとめていきたい」と話しました。
笠井さんの解説によるSDGsの基礎セミナーを11月30日までYouTubeで公開しています。
(SDGsにいがた事務局)
<今後の日程> (時間はいずれも14:00~17:00)
■第2回:10月25日(月) 会場:新潟ユニゾンプラザ大会議室
森林資源の有効活用について考える対話会 その1
・これまでの業界の枠を超えて、柔軟な発想でアイディアを考えてみる(アイディアを広げる考え方を学習する)
■第3回:11月29日(月) 新潟日報メディアシップ分館メディアプラス 3階大会議室(第4~6回も同じ会場)
森林資源の有効活用について考える対話会 その2
・これまでの業界の枠を超えて、柔軟な発想でアイディアを考えてみる(アイディアを広げる考え方を学習する)
■第4回:12月16日(木)
森林資源が循環するビジネスを考える対話会
・サプライチェーンで考える(サプライチェーンで考えるフレームワークを学習する)
■第5回:1月17日(月)
異業種、異業界で創発・協働してできるビジネスについて考える対話会
・自社の強みを活かせるか考える(オープンイノベーションで考えるフレームワークを学習する)
■第6回:2月21日(月)
私たちが今日から取り組めることについて考える対話会
・新潟県や新潟市に向けての提言書としてまとめる
第2回以降のお申し込みを受け付けています。こちらから
<プログラム内容に関する問い合わせ>
株式会社ビジネスコンサルタント 新潟営業所 電話025-248-7460