持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにしたボードゲームの「新潟県版」を体験する出前授業が24日、新潟市西区の新潟大学五十嵐キャンパスで開かれました。学生たちは、県内の身近なSDGsについてゲームを通し、楽しく学びました。
出前授業は、同大でSDGs講座を持つ村山敏夫准教授が、学生にボードゲームを体験してほしいと、ゲームを製作した「SDGsにいがた」に依頼しました。
この日は、村山准教授のSDGs講座の学生約40人が参加。講師は、SDGsにいがたでボードゲームの指導資格の最上位「上級ファシリテーター」の認定を持つ今井一男さんが務めました。
ゲーム体験の前に、今井さんはSDGsについて説明。日本のSDGs達成状況は、2023年が世界21位に下がったことなどを紹介しました。
この後、学生らは4人ずつ10チームに分かれて、それぞれ体験。ゲームは、県内の地名などが書かれた地図上を進むすごろく型。プレーヤーは大企業や慈善団体などの役割に分かれ、長岡花火や拉致問題など新潟に関するSDGsのミッションをクリアしていきます。今井さんに加え、助手の認定ファシリテータ―2人が各チームを回り、「ゲームは、みんなで相談して行う協業が大切」などとアドバイス。学生らは、すぐにゲームのやり方を覚え、教室内は笑い声であふれていました。
同じチームでゲームを楽しんだ、それぞれ経済科学部1年の金田玲奈さん(18)は「臨機応変に対応することが難しかった。自分で考える、よい機会になった」と話します。半塲悠斗さん(18)は「SDGsに関して、新潟で行われていることを学び理解して楽しめる、非常にいいゲームだった」と満足そうでした。