SDGsにいがたに新しい分科会「ウェルビーイング分科会」が発足、6月17日にキックオフとなる第1回のミーティングを新潟日報メディアシップで開きました。14人が出席し、今後の活動について活発な意見を交わしました。
ウェルビーイング分科会発起人の保健師・矢櫃和紀さん(WELLBeing)は「ウェルビーイング」という言葉の意味について「精神的に健康な状態であるだけじゃなくて、社会的、経済的に良好な状態で満たされていることを意味している。似たような言葉である”ウェルネス”は体が元気な状態であること、”ハピネス”は精神的に満足、幸せであることと言われており、ウェルビーイングはそれらを合わせ持った概念」と説明し、「SDGsではゴール3に組み込まれ、2021年の日本政府の成長戦略実行計画の中にも『ウェルビーイングを実感できる社会の実現』と明記されている」といいます。
その上で、この分科会のゴールとして5項目を提案しました。
①健康寿命延伸 ②生産性向上 ③働き盛り世代の健康意識向上 ④高齢者の介護予防 ⑤子どもの健康促進 |
「これらを達成することで新潟県全体が元気に長生きできる社会になるだけではなく経済成長の促進であったり、家庭や職場での充実感が高まり全体的な生活満足度が向上するとともに、介護リスクが減少、介護にかかる社会的コストも低減し、次世代の健康成長を支え、未来の社会を担う若者たちのための道づくりになると考えている。そのためにも持続可能な計画活動に取り組んでいく必要があると思う」と訴えました。
また、活動内容案として
●富山県のウェルビーイング指標を参考に、SDGsにいがた版のウェルビーイング指標を検討する ●健康的な生活習慣の重要性を伝えるキャンペーンの検討 ●子ども向けの健康促進プログラムの検討(例:運動プログラム、親子体力テストなど) ●高齢者のための介護予防プログラムの検討(例:転倒予防プログラム、認知機能トレーニング、健康チェックと定期的な評価など) |
の4項目を提案しました。
第1回には理学療法士、産業医などの専門家のほか、自然保護関係の公益財団法人、高齢者団体、咀嚼力判定ガムを開発した菓子メーカー、メディア、スポーツ関係などさまざまな業種の企業、団体の関係者が出席しました。
意見交換では「富山県を参考にSDGsにいがた版のウェルビーイング指標をつくるのは面白い。新潟県や県内の自治体などに提言したり、企業に取り入れてもらうなど、SDGsにいがたらしいものにカスタマイズできればいい」「ここのメンバーの企業は既にウオーキング教室やオーラルフレイルに関しての取り組みなどをしているので、そういったイベントを、この分科会で考えて実行していくのもいい」「職場でのコミュニケーションなどメンタル的な問題を抱えている人が結構いる。ウオーキングと対話を組み合わせたイベントもいい」「習慣化、コミュニケーションの仕組みづくり、生活の解像度を上げる(普段見過ごしているところにきちんと着目する)といったところが、この分科会の活動のテーマになるのでは。かっこいい系のコミュニケーションができればいい」「イベントで得たデータを分析・活用することで次にステップアップできるのでは」などの意見、アイデアが出ました。
今回の資料や意見を各自が持ち寄り検討し、次回の分科会は7月29日(月)に行うことを決めました。分科会ではメンバーを募集しています。問い合わせはSDGsにいがた事務局まで。
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