ありたい地域の未来像探る 魅力を再認識し18の夢に
審査員特別賞 あらかわチャレンジ(村上市)
村上市の「あらかわチャレンジ事務局」は、荒川中と地元のまちづくり協議会、商工会が一体となって地域の未来像を描いた取り組みだ。昨年の第1回SDGsアワードで大賞を受賞したのに続き、今年はその取り組みをさらに磨き、学びから実践へと弾みがついたことも評価され審査員特別賞を受賞した。
荒川中では、地域の課題解決に向け持続的な地域づくりに携わろうと「あらかわチャレンジ」と題して3年生(88人)が18班に分かれて、それぞれの取り組みを1年間にわたり行ってきた。
地域のありたい未来像を生徒自らが地域の大人と協力して描き、その実現に向けた課題の解決への取り組みを続けてきた。
同校の各班が取り組んだ活動は、空き家の活用を通じた地域活性化策、地元の商店の協力を得て作ったスイーツや総菜、弁当、グッズなど。また地域のまちづくり協議会の指導の下に作成したフォトブックや漫画、オンラインツアーの配信動画なども作った。いずれも荒川地区の魅力を再認識し、発信する活動だ。またその内容をまとめた報告書「あらチャレのあしあと」を冊子化し、千部を印刷した。全校生徒への配布のほか、今春入学する新一年生や同市内の学校、同市教育委員会や同市や県内のまちづくり団体にも配布する。
報告書で、あらかわチャレンジ事務局は「SDGsの目標達成期限の2030年には、現在の中学生は大人になっている。心にまかれた種は、さらに芽を伸ばし、明るい未来に目を向けてチャレンジの連鎖が続いてほしい」と記している。
<インデックス>
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