SDGsへの関心や社会的な認知度の高まりとともに、日本でそして世界で、ゴミ拾いは新たな展開を見せ始めています。
2011年に、京都大学の研究室で生まれた「ピリカ(Pirika)」は、アイヌ語で「美しい」という意味がある、世界112か国以上の国々で利用されている世界最大級のごみ拾いSNSで、ゴミ拾い促進プラットフォームとして、これまでに2.3億個以上のごみの回収記録があります。ピリカは個人が気軽にゴミ拾いを投稿できるほか、全国の市民グループが登録しており、多くの企業、自治体、国際機関、NPO等でも採用されています。
2016年にスウェーデンで始まったプロギングは、6年ほどで今や世界100か国以上で楽しまれているアクティビティになりました。日本でも、2021年4月の取り組みで紹介した地域以外に、鳥取県や大分県などさらに裾野が広がっており、発祥国のスウェーデンより盛んに行われていると言われるほどです。
今年4月に法人化2周年を迎えたプロギングジャパンは、最近では、プロギングに色々なコンテンツを組み合わせたイベントを次々に行っています。例を挙げれば、キャンプ、ファッション、マインドフルネスなどがあり人気を集めているほか、今年5月には親子向けのプロギングも開催しました。
そんな中、ゴミ拾いの世界で今大注目、将来的には世界進出も視野に入れているムーブメントがあります。
「ごみ拾いを21世紀の遊びに」をテーマに、人気TV番組「逃走中」と「ゴミ拾い」を融合させ、環境問題を考える「清走中」というゲーム感覚ゴミ拾いイベントが誕生しました。街中のゴミを集めながらLINEで通達されるミッションをクリアしていきます。考案したのは現在19歳、株式会社Gabのクリエイティブディレクター、北村優斗さんです。
北村さんは高校2年生の時、ゴミ問題の深刻さを知りゴミ拾いを始めました。その後自身で新たに学生団体を立ち上げ、イベントを開催するなどして、活動の幅を広げていきました。
これまでに清走中は、2020年7月24日に長野市で初開催したのを皮切りに、今年では5月3日渋谷、5月29日に広島県大崎上島町で行われ、7月3日には板橋区、7月18日には甲府市で行われることが決まっています。7月3日の清走中は、私も体験して来ます。
プロギングにいがたでも、プロギングの進化形として、7月30日(土)に観光とプロギングをコラボしたイベントを新潟市で行います。
新潟市の街並みを案内したり、神社や飲食店に立ち寄ったりしながら、ゴミ拾いをしていきます。まちが綺麗になり更に活性化にもつながる、そんなイベントを目指しています。
詳しくは後日、プロギングにいがたのSNSや、ゴミ拾い・環境イベントポータルサイト「BLUE SHIP」などに情報を載せますので見て下さい。
6月26日には、群馬県の道の駅「八ッ場ふるさと館」を会場に、プロギング初参加の2人を含めて4人で楽しくプロギングして来ました。プロギングジャパンは、「ポジティブな力で足元から世界を変える」をスローガンの1つにしています。ネガティブな発信ではなく、楽しくゴミ拾いをする経験によって、「自分の力で世界を変えていける」という、明るい未来へ向かっていく意識づくりを広げていきます。
【投稿者】
プロギングにいがた代表
ゲストハウス「米納津の碧い風」オーナー
元燕市議会議員 山崎光男
Tel・Fax:0256-75-9006
Mobile:080-2107-2470
Mail:finalanswer@cocoa.ocn.ne.jp
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