5月18日(水曜)に地域防災実践研究センタープロジェクト活動の一環で、本学教員・学生らと東京電力ホールディングス株式会社のスタッフより、長岡市立東中学校3年生の防災教育「水害後の復旧に関する出前授業」を行いました。
近年の災害では、人的被害や主要施設の機能不全など、想定を超える事態が発生しており、地域の実情を踏まえた防災や減災への取組が不可欠として、それぞれの自治体や学校現場で防災教育が実施されています。
そこで、本学では東京電力ホールディングス株式会社との包括連携協定に基づく研究プロジェクト(センタープロジェクト)の一環として、災害対応の全体像を見据えた適切な行動がとれるように、児童・生徒自身に考えてもらう防災教育の開発を行っており、一昨年度より出前授業を実施しております。
センタープロジェクトの「教育・組織のレジリエンス向上」に関わるプロジェクトの一環として実施されている「SDGs防災に関わる人材育成のための教育プログラムの構築」(代表:山口隆司教授)では、長岡市の災害の特徴である水害に着目し、地域の災害対応力の向上を目指した防災教材の開発とその活用(教育効果と有効性)の検討を行っています。今回は、令和3年度「長岡市ものづくり未来支援補助金」の支援により新たに製作した「ブレーカー実験キット」と、AIを用いたソフトウエア教材を使って、生徒に学習してもらいました。
授業では、生徒が災害に遭う前、災害の最中、災害後の復旧といった災害対応の全体像を見据えた上で、災害に対する全体最適な行動がとれるように生徒自身に考えてもらう工夫を行っております。
授業終了時には、災害時に取るべき対応について、ブレーカー操作を通じて、自ら主体的に動くこと、家族にも教えて広めたいなど、生徒から積極的な発言があり、洪水防災について理解の深まりが感じられました。
本学は今後も、地域や教育機関との連携による「SDGs×防災教育」の推進に積極的に取り組んでまいります。
本学の学生と共に、実際にキットで復電を体験する様子