コロナ禍で1年延期した東京オリンピック・パラリンピックが、9月5日に閉幕しました。
東京2020大会の持続可能性コンセプトは「Be better,together」(「より良い未来へ、ともに進もう。)であり、五輪史上最も環境に配慮した大会を目標に掲げてきました。
オリンピックにおいて、最初に「環境」が重要なテーマになったのは、1972年の札幌冬季五輪とされ、大会開催後、コース施設は撤去、植林されました。1992年バルセロナ五輪では、オリンピックでの地球保護が公約となり、取り組みが本格化。2012年ロンドンでは、「廃棄物ゼロ」を目標、2016年リオ五輪では、持続可能性に配慮した、木材・食材の調達を行うなど、環境への関心の高まりとともに変化して来ました。
国連は、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に関して、スポーツイベントを通じて、環境への理解を深めていくことができるとしており、オリンピックが将来いつまでも続くために、環境への様々な取り組みをしています。
東京2020大会の主な環境への取り組みは、前編の1から3に記した通りですが、メダル以外にも、聖火リレーのユニフォームは、ペットボトルをリサイクルした繊維が使われ、トーチは、東日本大震災の復興仮設住宅のアルミを再生利用しています。
WWF(世界自然保護基金)は、2010年、人間の消費が環境に与える負荷を計算し、今のままの消費活動を続けると、2030年までには、地球2つ分相当の資源が必要となるとの報告書を発表しました。
私たちが環境のためにできることは、日々の活動や日常生活の中にも沢山あります。一例として。
*ごみと資源の分別を着実に行う
*マイバッグ・マイボトルなどを持参する
*環境に配慮した製品やサービスを選んで購入する
今回の東京五輪では、サッカーや卓球、トライアスロンなどで、初めてオリパラ同一ユニフォームが実現、オリパラの垣根を越えたつながりが見られました。
大会ビジョンに掲げられた3つの基本コンセプトの1つには、多様性と調和があり、東京2020大会を、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会にする、という想いが込められています。
また、そのコンセプトの実現のために欠くことのできない要素が「ダイバーシティ&インクルージョン」です。2014年、五輪憲章を改定し、性的指向による差別禁止が明記されました。
東京パラリンピックの選手数4,403人、女子選手1,853人は史上最多となりました。うちLGBTQを公表して参加した選手は、29の国と地域で過去最多の183人と、前回リオ五輪56人の3倍を超え、様々な競技で活躍しました。
また、五輪憲章第50条2を一部緩和し、五輪で初めて、選手の表現行為を容認しました。ドイツ体操チームは、性の対象としてのスポーツに抗議し、ユニタードを着用、女子サッカーでは数チームが片膝をついて、人種差別に対する抗議の意思を示しました。
今回のオリパラで、私は選手村での勤務の他に、シティキャストのボランティアにも登録、約2年前から研修を重ねてきましたが、無観客になり、1日たりとも活動は出来ませんでした。
でも、東京2020大会で学んだことを「ジブンゴト化」、自分ができることを考えるきっかけにし、これからもSDGsでの活動に生かしていきたいと思いました。
https://www.facebook.com/ploggingniigata
https://twitter.com/PloggingNiigata
https://www.instagram.com/ploggingniigata
(投稿者…プロギングにいがた代表、ゲストハウス 米納津の碧い風 オーナー 山崎 080-2107-2470)