持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は、2012年8月、国連の潘基文事務総長が設立を発表したグローバルなネットワークで、SDSN Japanは2015年に発足しました。そのSDSNが毎年発表している「SDGs達成度」で、2020年、日本は166か国中17位(79.2)でした。2017年は11位、2018年と2019年は15位で、年々順位が下がっています。1位はスウェーデン(84.7)、2位はデンマーク、3位はフィンランドと北欧諸国が並びました。
昨年7・8月の取り組みで少し紹介させて頂きましたが、SDGsの5番「ジェンダー平等を実現しよう」は、日本の達成度が低いゴールの1つです。
男女雇用機会均等法の施行から今年で35年になります。今年設立50周年を迎える、ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は、毎年ジェンダーギャップ指数(GGGI)を発表しています。2019年12月に発表されたGGGI2020で、日本は153か国中121位(0.652)となり、前年(149か国中110位)より10以上も順位を下げました。
この数値はG7の中で最低であり、2006年の調査開始以来、過去最低の順位となっています。1位はアイスランド(0.877)、2位はノルウェー、3位はフィンランドと、こちらも北欧諸国が並びました。GGGI2021は今年3月に発表される予定です。
この指数は、健康・教育・政治・経済の4つの分野で男女格差の度合いを見るもので、政治と経済が100位以下だったことが大きなマイナス要因になりました。
GGGI2020の、各分野におけるスコアと順位はこのようになります。
*健康…0.979(40位) *教育…0.983(91位) *政治…0.049(144位) *経済…0.598(115位)
特筆すべきは、列国議会同盟(IPU)が発表している、衆議院議員に占める女性の割合で、2020年10月現在9.9%で、190か国中167位でした。OECD加盟国やG7及びG20の構成国の中でも最下位に位置しています。1位はルワンダ(61.3%)、2位はキューバ、3位はボリビアでした。今年2021年は女性参政権75周年ですが、1946年のその数値は8.4%、現在とそんなに変わりません。(ちなみに参議院議員では22.9%)
SDGs100人カイギが2月24日に開催され、テーマは「ジェンダー平等」でした。タイムリーな話題であったことと、「ジェンダー不平等」の問題点や「Gender Equality」に関わる様々な課題について考えたり、2018年度から人口減少対策の最重要課題として、「ジェンダーギャップの解消」に取り組む兵庫県豊岡市の事例を学んだりして、非常に有意義でした。
男女共同参画社会とは、男性と女性が互いに人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく個性と能力を十分に発揮することができる社会のことです。
今回の研修を通して、日々の行動や考え方の背景に誰もが持つ無意識の偏見(Unconscious bias)を自覚し、常にジェンダー視点を持って行動していこうと思いました。
(投稿者…プロギングにいがた代表 山崎 080-2107-2470
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